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2010年02月01日 16時56分28秒 更新

相続のお話の巻

本日の京都は雨。
けっこうひどい雨が降っています。
午前中山科区役所まで行ってきたら、ものすごく寒かった(><)

今日はいつもと趣を変えてちょっとしたお話を・・・・


次郎さんは個人商店を営む福山家の二男です。
母親の達子さんは次郎さんが学生のころに亡くなっていて、次郎さんの父の太郎さんは商店を切り盛りしながら男手ひとつで次郎さんと次郎さんの兄の一郎さんを育ててくれました。
次郎さんは父が営む商店とは別の会社に就職し、隣県で家を買い求め妻子と共に暮らしています。
家族思いの兄の一郎さんは高校を卒業してから父の経営する商店を手伝って暮らしており、成果である一郎さんの住む家から徒歩5分のところにマンションを借りて一人暮らしをしていました。ちなみに一郎さんは独身です。
次郎さん家族と一郎さんは大変仲が良く、週末に太郎さんの家で太郎さんの家族を交えて夕食を一緒にすることも多々あり、一郎さんは次郎さんの子供たちを自分の子のように可愛がっていました。
近年、商店の近くに大型スーパーが進出したこともあってか太郎さんの商店の売り上げがおもわしくなくなり、これを打開するためにお店を改装することになりました。
資金は太郎さんの持っている定期預金を解約したものと、太郎さんが長年懇意にしている取引先の小田切社長から借金して工面した300万を当てました。
改装したお店は改装当初は物珍しさもあってか売り上げが向上したように見えたのですが、日がたつにつれて元に戻り結局300万円の借金は未だ返済できていません。
そんな日々の心労がたたり、ある日突然倒れた太郎さんがあっけなくこの世の人ではなくなってしまいました。
いつまでも悲しみに浸っているわけにはいかず、悲しみが癒えぬまま兄弟は太郎さんの遺産の整理を始めました。
結局、太郎さんが残したのは商店兼自宅である家の賃借権と小田切社長に対する借金300万円および信用金庫の普通預金が12万円であることが判明しました。
父の最後の望みが商店の再建であることを知っていた二人は、太郎さんの遺産のすべてを一郎さんが受け継ぎ守ってゆくことに決めて次郎さんが相続を放棄する旨の覚書を作りました。

それから1年。
悲しいことに兄である一郎さんは結局商店を立て直すことが出来ずに借金を重ねた後、今は行方不明になっています。
ある日、小田切社長が次郎さんのもとを訪ねてこう言いました。
「お父さんの残した借金300万を返してくれないかな。」

次郎さんは兄との約束で相続を放棄したのだから自分には父の残した借金を支払うべき義務はないのではないかと思っています。
相続放棄がちゃんと認められるのであれば次郎さんは借金の支払いはしなくてよさそうな気がしますが、果たしてどうなのでしょう?

相続が開始した場合(通常は親族の誰かがお亡くなりになった場合)、相続人は自分のために相続が開始したことを知った時から3カ月以内に限定もしくは放棄をする場合には、その意思を表示しなければなりません。
だから、次郎さんは太郎さんが亡くなったことをした時から3カ月以内に相続表示の意思表示をしなければなりませんでした。
今回のケースでは兄弟でお話をして次郎さんが遺産を放棄すると決めたのだからそれでよしといえるとも思えます。
だけど、相続放棄は要式行為です。
要式行為というのは、決められた一定のルールに従って行為をしないと求める効力は得られないという性質のものを言います。
民法は相続放棄をする場合には「家庭裁判所への申述」が必要だとしています。
つまり、家庭裁判所へ申述書を必要書類とともに提出しないと相続放棄の効果は認められませんよと言っています。
今回、残念なことにこの手続きをしていませんでした。
相続はプラスの財産のみではなく借金においても起こります。
次郎さんは、小田切社長の返済の請求について全額を拒否することはできないのです。



実はこれはセミナーの講師をするために用意した原稿です。
いくつか作ってボツになってお蔵入りしていたもの^^;
やっと日の目を見ました



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2010年02月01日 16時56分28秒 in 相続
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NoTitle
ちあき様
そうですね。私も相続放棄をしたことがありますが、
司法書士さんに頼んで書面にしました。
Commented by: 嶋田不二雄  2010年02月02日 10時18分46秒  URL  コメント編集
NoTitle
放棄とかはともかく 失踪宣告とか

意外に多い事に この世界に入ってしり
驚きでした・・・
Commented by: peco  2010年02月02日 12時32分38秒  URL  コメント編集
Re: NoTitle
嶋田様

当事者である相続人間の話し合いのみで終わってしまう人って多いですね。
でも、なぜ司法書士さんに頼まれたのですか??
Commented by: ちあき  2010年02月02日 15時41分39秒  URL  コメント編集
Re: NoTitle
pecoさん

数次相続とかになると、いろんな登場人物が出てくるからややこしくなりますよねぇ~(><)
あ・・・ドラマだ。
Commented by: ちあき  2010年02月02日 15時43分18秒  URL  コメント編集
NoTitle
ちあき様
父親が亡くなった時だったんですが、
土地と建物を母親が単独相続することになり、
子供3人が相続放棄をしました。
登記手続きも含めて、まとめて司法書士さん
に頼んだのです。(母親が)
Commented by: 嶋田不二雄  2010年02月03日 11時38分13秒  URL  コメント編集
Re: NoTitle
嶋田様

そうでしたか。
登記手続きだけは司法書士さんの分野ですからね^^;
Commented by: ちあき  2010年02月04日 11時55分36秒  URL  コメント編集

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